最近ではどこの街角でもよく見かけるファミリーレストラン、通称ファミレス。一定の金額を支払えばドリンクバーに置いてある、ありとあらゆる飲み物を自由に好きなだけ飲めます。特に学生グループや主婦のお昼のおしゃべり会、長時間ファミレスで時間を過ごす方には、人気のサービスですが、意外にも日本での歴史は浅く1992年に誕生しました。
日本初のドリンクバーはすかいら~くグループが運営する「ガスト」
すかいら~くグループが低価格スタイルの店舗を作ろうということで始められたレストラン「ガスト」。某店舗の社員の方が忙しくて手が回らない為にコーヒーのポットを客席に設置して、自由に飲めるスタイルにしたのがドリンクバーの発祥だと言われています。
今ではファミレスと言えばドリンクバーを連想するくらい普及しているのですが、お店はドリンクバーで利益を出せるのでしょうか?
ドリンクバーの飲料は想像以上に安い原価
炭酸飲料 | 約 5円 |
お茶 | 約15円 |
コーヒー | 約15円 |
果汁100%ジュース | 約25円 |
普通の喫茶店で飲み物を頼むとコーヒーやオレンジジュース1杯でも500円を超えることを考えると、格安に思えてしまいますが、想像以上の原価の安さに驚きます。人件費をかけて客席まで運んでいてはコスト倒れかもしれませんが、お客さんが自分ですべてを用意する前提なので、低価格で提供可能なんだとわかります。
海外でも飲料の原価は安いと認識されている
アメリカなどのレストランではコーヒーを注文すると、定期的にウエイトレスの方が回ってきてお代わりを勧めてきます。つまりコーヒーを注文するということは、コーヒーカップに対しての値段であって、何杯飲んでもお値段は一緒なんですね。飲料の原価というのはそれくらい安いので何杯飲まれてもお店が損をするようなことはないのです。
アメリカへ行かれたことのある方は分かると思いますが、ハンバーガーショップなどでは飲み放題となっていることが多いです。もしくは一杯いくらという値段設定になってはいますが、Sサイズ・Mサイズ・Lサイズの値段の差が10セント程度というお店も多く見受けられます。殆ど同じ値段ですね。
元を取ろうと頑張って飲んでも大抵は無理です
安いスーパーでコカコーラ1.5リットルを買うと税抜きで127円くらいです。スーパーの売値でもこの程度ですから、300円~400円分の飲料を元を取ろうとたくさん飲んでもちょっと無理があります。
某ファミレスの店長さんが「60杯くらい飲まないと元は取れないのに、たまに頑張っているお客さんがいるね」と言われてたのを聞いたことがありますが、その通りだと思います。
しかし、ドリンクバーの最大の利点は幾種類の飲み物を飲める点だと思います。ドリンクバーにはティーパックの紅茶や煎茶なども置いてあり、食前はソフトドリンクを飲んで、食後はコーヒーや紅茶を楽しむといった状況に合わせた飲料を選択できるのが、ドリンクバーの魅了です。
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