古い免許証

運転免許証は各都道府県の公安委員会が管理しています。つまり都道府県ごとに運転免許証更新センターの運営方法に若干ですが違いがあります。同じ地域に定住されているとご存知無いかも知れませんが、運転免許証は更新時に古い免許証を自動的に返してくれる都道府県と、そうでない都道府県があるのです。

運転免許更新センターでの手続きの流れ

運転免許証は、優良運転者は近隣の警察署でも更新ができます。しかし、道路交通法違反の履歴があったりした場合は、公安委員会が運営している運転免許更新センターへ出向かなくてはいけません。基本的に運転免許更新センターは土曜日はお休みですのでご注意ください。ですので、日曜日の午前中は大変混雑しています。受付は朝8:30頃から始まりますが、朝一に行けば午前中に終了して帰宅できますので、皆さん同じ考えで混雑するのです。

さて、更新葉書を持って窓口へ行くと、運転免許証の暗証番号を設定する端末で暗証番号を二つほど自分で機械に入力する端末の操作が最初の一歩です。古い免許証をセットして二つほど暗証番号を入力したら、それで終わりです。

次に更新手数料の支払いです。これは違反者は若干割高に設定されていますので、ぜひとも優良ドライバーでいたいと思います。次に収入印紙を貼られた用紙を受け取ると、その用紙に幾つかの質問事項があります。住所等に変更があるかの質問と、最近の健康状態についての質問がありますので、無難に「いいえ」や「該当なし」を選択することとなります。

運転免許更新センター

免許証更新で最大の難関は視力検査

質問事項等の記入が終わると、その用紙を提出する窓口へと移動します。その後に最大の難関である視力検査が待ち受けています。裸眼もしくは矯正視力で0.7以上は必要ですので視力に自信の無い方はメガネ等を持参するのを忘れないようにして下さい。

しかし、普段は眼鏡を持ち歩かない方の中には運転免許証に眼鏡等と印字されるのを嫌がって、無理してでも裸眼でチャレンジする人が意外と多いのも事実です。安全運転の為にも、視力に自信が無い場合は、素直に眼鏡を持参して視力検査を受けましょう。

視力検査

ここからが都道府県の公安委員会ごとの違いです

無事に視力検査が終了すると、最後に写真撮影があります。実はこの部分に都道府県の違いがあるのです。都道府県によっては運転免許証を担当者に渡して写真撮影が済むと、古い免許証に穴をあけて返してくれるのですが、私の知る限り、愛知県ではそのまま回収されてしまいます。

もし古い免許証を受け取りたい方は、安全講習が終了して新しい運転免許証を受け取った後、新しい運転免許証を持って、再度この視力測定の場所へ戻ってください。そして担当者に古い免許証を返してほしい旨を伝えると、古い免許証を返してくれます。

これは意外と知られていない事実です。居住地の公安委員会が返納を前提としている都道府県の方はそれが当然と考えて生活されていますが、愛知県などでは、自分から申告しないと古い免許証を返してくれません。次回の更新の際はぜひこのことを覚えていて、古い免許証の受け取りにチャレンジしてみて下さい。

3年~5年前の顔写真と今回の顔写真を見比べると、少しずつ歳を重ねていることを実感できるので、意外と面白いです。私は古い免許証を5枚ほど持っていますが、すべて違反者の証である青色運転免許証です。お恥ずかしい限りです。

違反履歴としては、「一時停止違反」や、左折専用レーンを知らずに直進した「通行区分違反」などです。交通事故につながる違反なので、深く反省しています。

古い運転免許証

都道府県ごとの古い運転免許証の取り扱い方の違い

古い免許証を全員に返却 12都道府県の公安委員会
古い免許証は回収が原則 35都道府県の公安委員会

北海道  更新時には新しい免許証を受け取るだけ。古い免許証は自分の手元に残ります。
青森県  申し出なくても、古い運転免許証を受け取れます。
岩手県  古い免許証と引き換えに新しい運転免許証を受け取ります。
宮城県  運転免許更新時には旧免許証は回収が原則となっています。
秋田県  割山免許センターでは新しい免許証を交付後、8番か10番窓口で申し出れば、古い免許証を返却しています。
山形県  天童免許センターでは古い免許証は回収が基本です。受付で旧免許証の受け取りを希望することを、しっかりと意思表示すれば、返却に応じてくれるそうです。
福島県  回収されてしまう都道府県です。あらかじめ古い免許証を持ち帰りたいと申告すれば、スムーズに受け取ることが出来ます。
茨木県  免許センター担当者「免許証交付の際に、お声掛けして頂ければ古い免許証をお返ししています。」  
栃木県  デフォルトで古い免許を受け取れる設定の公安委員会です。免許センター担当者「こちらで古い免許証を回収することは一切ありません。」  
群馬県  更新の際、古い免許証の裏に無効印を押されて所有者に返還されます。
埼玉県  古い免許証を返却するのは自分の意思ですので、持ち帰りが原則です。「古い免許証が不要な方は箱の中に入れて下さい」と言われます。
千葉県  一番最初に訪れる窓口で申し出る。印紙を貼った申請用紙と更新通知ハガキと古い免許証を提出しますが、この時に『古い免許証を持ち帰りたい』と申し出る。千葉県では手続きの流れで、申告しないと古い運転免許証は回収されます。
東京都  古い運転免許証は穴あけ後、返してくれます。新免許証を受け取るときに見せるだけです。
神奈川県 更新手続きでは回収されます。写真撮影時に回収されるのでその時に、古い免許証を持ち帰る意思表示をする必要があります。
新潟県  古い免許証は回収がデフォルト設定です。自発的に持ち帰りを申し出て下さい。
富山県  高岡運転免許更新センターでは1番から4番まで手続きを終えて視力検査終了後の受付で古い免許証を受け取りたいと申し出れば、返却して貰えます。富山県は回収が原則の都道府県です。
石川県  古い免許証の取扱について一切の説明がないまま、回収されます。
福井県  有無を言わさず新旧免許証の交換をされてしまいます。
山梨県  旧免許証はもらえないのが通例となっています。
長野県  古い免許証に穴をあけて、全員に返却しています。
岐阜県  この県では穴あけをして渡してくれます。古い免許証が貰える設定になっています。
静岡県  回収が原則のようです。古い免許証の取り扱いについて一切の説明はありません。
愛知県  安全講習後に新しい免許証を受け取った後、視力検査場に戻って申し出れば返却してもらえます。待ち時間は10分くらいかかります。
三重県  回収が原則ですが、希望者は古い免許証を受け取れます。
滋賀県  古い運転免許証は回収されます。
京都府  古い免許証は回収されます。
大阪府  回収が原則なので、申告をしないと古い運転免許証は手元に残りません。申請用紙提出時に古い免許証を提出するシステムですので、その時点で申し出て下さい。
兵庫県  古い免許証は新しい免許証を受け取るための引換券的な位置付けです。
奈良県  免許更新センターで1番から3番へ順番に手続きを進んで、必ず3番窓口で古い免許証を受け取りたいと申し出て下さい。3番は住所変更の有無などを確認する窓口ですが、ここで申し出ないと返却して貰えません。
和歌山県 回収が原則ですが、希望者は申し出れば古い免許証を受け取れます。
鳥取県  皆さんに統一して古い免許証は穴を開けてお渡ししています。
島根県  島根県の公安委員会では、全員に古い免許証を返却しています。
岡山県  新しい運転免許証を受け取る時に、古い免許証を見せるだけです。
広島県  安全講習終了後に新しい免許証を受け取りながら退室となりますが、その時に旧運転免許証は回収されてしまいます。
山口県  安全講習終了時に古い免許証と引き換えに新しい免許証を受け取る。その時に申し出れば、古い免許証にパンチで穴を開けてから、受け取れます。
徳島県  申し出をすれば穴を開けて返却されますが、通常は古い免許は破棄されます。
香川県  更新後の古い免許証は回収が原則となっています。
愛媛県  旧運転免許証は回収がデフォルト設定です。自発的に申し出をしましょう。
高知県  適性検査後(視力検査)に4番窓口にて書類と古い免許証を提出するシステムです。
福岡県  古い免許証と引き換えに新しい運転免許証を受け取ります。その時に申し出れば貰えます。
佐賀県  安全講習終了後、教室を退出する際に古い免許証と新しい免許証を交換します。その際に申し出れば古い免許を受け取れます。佐賀県公安委員会では古い免許証は破棄が原則となっています。
長崎県  回収されるのが普通なので、周囲の人も受け取れることを知らないようです。
熊本県  熊本県の公安委員会では古い免許証は回収が原則となっています。
大分県  免許センターを訪れると一番最初に免許証を機械に通します。その後は更新申請書類を持って受付手続きをしますが、その際に受付で「古い免許証を持ち帰りたい」と意思表示してください。このタイミングが大分県で古い免許証を受け取る意思表示の瞬間となります。
宮崎県  安全講習の教室内で「古い免許証が必要な方」と聞かれた時に、申し出る必要があります。
鹿児島県 古い運転免許証は穴あきで返して貰えます。
沖縄県  持ち帰りたい人は、申し出て下さいと安全講習で告知されます。

古い免許証

運転免許証に関する法令について

原則は、運転免許証が失効したときは公安委員会(免許更新センターや警察署)に返納することになっています。(道交法107条1項2号)。他の都道府県に引越しをしないと、それが当然と思ってしまいますが、申し出れば穴あけで返却して貰えます。

道路

古い運転免許証は貰えるのか? 古い運転免許証の受け取り方

結論を述べますと、古い免許証は貰えます。受け取り方に関しては各都道府県の公安委員会によって、受け取り場所や受け取り手順が違いますので、上記の都道府県別の取り扱い方を参考にして下さい。不安な方は運転免許を更新する際に、警察署や運転免許更新センター、運転免許試験場で係員の方に直接質問されるのが良いかと思います。

また、係員の方でも古い免許証の取り扱い方について詳しく把握されていない方も居られますので、こちらが希望していない返答をされた場合には、ほかの方にも質問された方がよいかと思います。安全講習の担当者が、会場にて伝え忘れるケースを筆者は実際に目撃しています。

運転免許センターへ電話取材

古い運転免許証は新しい免許証を受け取る際の引換券?

運転免許証の更新は有効期限内に行いますが、免許更新センターなどで必要書類を作成する時の、本人確認書類を兼ねています。運転免許証は各都道府県の公安委員会から借り物と考えて下さい。ですので、「新しい免許証と引き換えに返納するのは当然」と認識している公安委員会が多いのです。

また、安全講習終了後に新免許証を受け取る際の引換券として活用している公安委員会もあれば、視力検査場で回収する公安委員会もあります。もしくは更新手続き時の収入印紙を貼った書類を提出する際の添付書類として更新ハガキと古い免許証を必須書類と設定している公安委員会もあります。

並木道

まとめ

都道府県の免許センターでは、古い免許証を回収するタイミングは4パターン

①収入印紙を購入する時に、運転免許証更新通知ハガキと古い免許証を窓口に差し出して、そこで回収される
②視力検査場で視力検査をする時に、古い免許証を渡して、その時に回収される
③安全講習まで古い免許証は持っていて、講習終了後に新しい免許証と引き換えに回収される
④安全講習まで古い免許証は持っていて、講習終了後に不要な方は提出して下さいと告知される

原則的に古い免許証を回収する都道府県でも、申し出れば古い免許証は返却してくれます。しかし、安全講習の担当者がそのことを告げ忘れることがあり、知らないと返却してもらえる権利があることさえ知らないケースもありますので、次回の更新時には古い免許証の受け取りにチャレンジしてみてください。

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