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JRA中央競馬の払戻率は外国と比べてどうなの?

競馬場 意外と知らない

競馬場

大人になって社会に出て働くようになると当然ですが自分の周りには同僚や上司がいます。休憩時間中に同僚などが競馬の話をしているのを小耳に挟むのが、競馬に興味を持ち始めるきっかけではないでしょうか?

「先週は幾ら儲かった」とか、「狙い通り的中したよ」という話を聞くと「よ~し、自分も一つ予想してみるかな?」と感じる事はあると思いますが、果たして競馬で儲かる予想方法や効率の良い馬券の買い方ってあるのでしょうか? 今回はJRA(中央競馬)の勝馬投票法で定められた払戻率(還元率)から競馬を眺めて見たいと思います。

競馬(馬券購入)で勝ち続けるのは至難の業です。

「それを言っちゃうとお終いだよ」と思われるかもしれませんが、悲しいかな、それが現実なのです。競馬は100円単位で馬券を購入して予想通り入賞すれば、買い目に応じて配当金が支払われますが、その配当金払戻率は思ったよりも低いのです。極端な話、全通りの馬券を上手に資金配分して買ったとしても、理論的には払戻率(還元率)と同率の配当金しか受け取ることが出来ないのです。

しかし、過去には競馬予想ソフトを駆使して長期間に渡り競馬で高収益を得た人物がいたことも事実です。2012年、過去3年間で28億7000万円分の馬券を購入して、30億1000万円の配当金を得た人物は国税庁から脱税容疑で起訴されました。

このことから、世の中には競馬を「資産運用」や「投資の対象」と捉えて、実際に収益を得ている人の存在が世間に広く認知されたのです。数か月単位では「競馬で儲けている」と言い切れる人が大勢いるのは事実ですし、ぜひ勝ち組に回りたいものです。

競走馬

勝馬投票券(馬券)ごとの払戻率(2014年6月7日に改定されました)

2014年6月に改正された競馬法で、勝馬投票券の払戻金の算出方法について、70%~80%の範囲内で各主催者が投票法ごとに払戻率(還元率)を自由に設定することができるようになりました。下記はJRA中央競馬における、馬券の種類ごとの払戻率一覧表(還元率一覧表)です。

馬券の種類 払戻率(還元率)
単勝 80.00%
複勝 80.00%
枠連 77.50%
馬連 77.50%
ワイド 77.50%
馬単 75.00%
3連複 75.00%
3連単 72.50%
WIN5 70.00%

いかがでしょうか? ちょっと算数や数学が得意だと容易に分かる数字だと思います。この払戻率だと馬券を買えば買うほど、確実にお財布の中の諭吉さんが減っていくのです。馬単は75%の払戻率(還元率)ですよね? これって下記のように例えることができます。

自分とJRAが4回勝負のジャンケンをすると仮定します。そのジャンケン勝負であなたは無条件に1敗が確定していて残りの3回勝負を全勝しないとあなたが儲かることはないのです。2勝1敗でもトントン、1勝2敗や0勝3敗も起こりうるのです。それくらい馬券を通じて利益を出すことは難しいのです。難しいと言いましたが、絶対に無理とは言っていません。

少額の投資金で3連単などを買っていると、短い期間ではトータル収支がプラスになる時期もあると思います。もしくは予想がほんとに上手で、控除率を上回る確率で的中させていれば、当然収支はプラスにもなります。

誰しも「自分は馬券が上手だよ」とか「いくら儲かった」と言うことはありますが、「生涯通算の成績はどうですか?」と聞くと、「う~ん、マイナスだね」と答えます。悲しいかなそれがギャンブルという枠の中の競馬なのです。

競馬 払戻金

趣味やスポーツとしての競馬

そうは言っても、月に数千円など予算を決めて競馬を嗜むのは全く問題はないと思います。ストレス発散の方法として競馬を選択することは十分ありだと思いますし、競馬を生涯を通じた趣味にしている人も数多く居られます。

JRA中央競馬みたいに週末しか開催されない公営ギャンブルに携わる人にとっては、週末が近づくにつれて楽しい気持ちになれるので、それはそれで良いかと思います。

趣味としての競馬

中央競馬(JRA)の過去最高配当(払戻金)一覧表

WIN5の過去最高配当には驚きますが、現実的に的中できそうな馬券の種類は馬連もしくは馬単までかなと感じています。

単勝 2014年4月26日 56,940円 16番人気 (組合せ数16) 出走頭数16頭
複勝 2010年6月26日 16,110円 16番人気 (組合せ数16) 出走頭数16頭
枠連 1970年2月22日 123,410円 27番人気 (組合せ数28) 出走頭数8頭
ワイド 2017年12月3日 129,000円 114番人気 (組合せ数120) 出走頭数16頭
馬連 2006年9月9日 502,590円 111番人気 (組合せ数120) 出走頭数16頭
馬単 2006年9月9日 1,498,660円 225番人気 (組合せ数240) 出走頭数16頭
3連複 2006年9月9日 6,952,600円 530番人気 (組合せ数560) 出走頭数16頭
3連単 2012年8月4日 29,832,950円 3850番人気 (組合せ数4080) 出走頭数17頭
WIN5 2016年8月21日 420,127,890円 的中票数1票

あくまで娯楽の範囲内で楽しむのが競馬との最良の付き合い方

普段は宝くじなどを買わない方でも、「年末ジャンボ宝くじだけは別だよ」という方も多く居られます。宝くじなどは当選金付証票法により還元率が約50%前後となっており、それこそ投資対象としてみた場合は割の合わないギャンブルなのですが、「万が一当たれば」という夢があります。

競馬もそれと同じで、夢はあるのですが確実に儲けようとした場合は、残念ですがトータルで儲かる確率は非常に低い言わざるを得ません。それを念頭に入れた上で競馬と付き合っていくしかないと思います。

アラビアサラブレッド

余談ですが・・・ 世界各国の勝馬投票券の控除率

ちなみに、JRA中央競馬を運営している母体は農林水産省です。収益金は畜産の振興に使われることを目的としています。つまり、競馬を通じて日本の畜産振興に貢献していると考えることも出来ます。100円の馬券を買えば、確実に25円を日本の畜産振興に寄付していることになりますので、「競馬が趣味」な人はかなりの高率で身銭を切って社会貢献していると胸を張れると思います。

参考までに主な国の馬券控除率をお知らせします。

日本 約20%~30%(馬券の種類によって違いがあります。)
アメリカ 21%
ドイツ 24%
イギリス 23%
フランス 15%
韓国 27%
香港 16%
マカオ 17%
ブラジル 31%
ベネズエラ 60%
スイス 25%
オーストラリア 11%

中南米のベネズエラでは驚異的な控除率60%となっています。逆に言えば、競馬のノミ屋をベネズエラで営めば恐ろしく儲かるという事です。ですので、このように高率な控除率の国では、ノミ行為を行う人が後を絶ちません。

尚、日本競馬(JRA)の売上高は、世界でナンバーワンです。日本競馬はアメリカ競馬の約2倍以上の売り上げを誇り、イギリスや香港と比較しても約1.5倍の規模を誇る、文字通り世界中で一番馬券が売れている国なのです。

白馬

最後に一言

ギャンブルやお金儲けの視点で競馬の事を記述しましたが、実際に競馬場へ足を運ばれた事はありますか? それも観客席ではなくてトラフィックのゴール前の柵の所です。正直言いまして、あの迫力には感動します。

賭け事という枠の中でしか競馬を見ない人にとっては、競馬と聞いただけで嫌悪感を露わにするかもしれませんが、スポーツという視点から競馬場でゴールに向かって突進してくる競走馬の群れを見ると、その迫力に圧倒されるはずです。

筆者も一度だけ大井競馬場へ出向いたことがありますが、とても感動しました。サラブレッドの走る姿には心を奪われます。長い人生の中で一度は競馬場のゴール前で競走馬の姿を見ることをお勧めします。

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