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ホンダの50㏄原付スクーター「タクト」は買って大満足の性能

ホンダ原付スクーター「タクト」 意外と知らない

ホンダ原付スクーター「タクト」

原付スクーターと言えば通勤や通学に便利な乗り物として一定のユーザーから高評価を受けている乗り物だと思います。首都圏などの大都市圏と地方都市では原付スクーターに対する考え方が若干違うと思いますが、近距離の街乗りから10キロ以上の中距離の移動手段として、原付スクーターはとても便利な乗り物です。

国内海外問わず、多数のバイクメーカーから原付50㏄スクーターは発売されていますが、その中でも本田技研工業が発売している原付スクーター「タクト(TACT)」は現在新車で買えるスクーターの中では「驚きの高性能」と高い評価を得ています。

2015年に発売された現行モデル(2BH-AF79)は驚愕の燃費性能と加速を両立

カタログスペックでは、「30㎞/h定地走行テスト値80.0㎞/L・WMTCモード値56.4(クラス1)のスペックを発揮する」と記載されている4.5馬力エンジンを搭載したタクトは、さすがに実燃費がリッター80キロは無理にしても、それを感じさせるほどの燃費は実際に体験できます。

極端な乗り方をした場合の燃費をご紹介します。平坦な路面で常にアクセル全開走行を行った場合でも、満タン給油法で燃費を計算したら4.2リットルの給油で180キロの走行航続距離となりました。つまり、(走行距離180キロメートル)÷(給油4.2リットル)=42.8キロの燃費消費率になります。

新型タクトはアクセルを軽く開けた状態でもスイスイと加速するのが特徴で、あっという間にメーターを振り切ってしまいます。メーターの表示上では約62~63キロを表示していますが、実際の最高速度は約65キロは出ているかと思われます。

最高速度約50キロ~55キロを意識した乗り方をした場合では、(走行距離245キロメートル)÷(給油4.5リットル)=54.4キロの燃費消費率になります。この数値は一昔前の原付スクーターでは想像も出来ないほどの高燃費となります。

更に、最高速度約45キロを意識した乗り方の場合は、(走行距離200キロメートル)÷(給油3.2リットル)=62.5キロの燃費消費率になりました。笑ってしまうほど経済的なスクーターです。

新型タクトは燃料タンクの容量が4.5リッターとやや少なめですが、安全運転を心掛けていれば満タン時の航続距離約250キロメートルは余裕で達成できる数値になります。(燃料1.0リッター当たりの燃費は55.5キロメートル。)

古いスクータに乗った経験のある人にすれば、驚きの燃費性能です。加速を犠牲にしてまで燃費を追求するような乗り方ではなく、信号が青になればアクセルをそれなりに開けて加速するような乗り方でこの燃費なのです。実際に新車を買って初めてガソリンスタンドで燃費を計算した時には、「まじで凄いな」と声が出たほどです。

フルトランジスタ式バッテリー点火方式の採用で燃費が格段に向上

タクトは電子式(電子制御燃料噴射装置PGM-F1)の燃料供給装置を採用しているので、これが燃費改善に大きく貢献しています。上記で全開走行時の燃費を記載しましたが、想定できる範囲内で最も燃費の悪い乗り方をした場合でもガソリン燃料1リットルあたり42.8キロの燃費となります。

ブレーキは、前・後輪連動のコンビブレーキが採用されているので、左手で後輪ブレーキだけを作動させると、前輪と後輪のブレーキが連動して作動するので安定したブレーキ制動を体感することが出来ます。路面が濡れている場合などに安心感があるので、「タクトを買ってよかった」と感じています。

ホンダ原付スクーター「タクト」スピードメーター

二種類のタクトが発売されていますが、お勧めはタクト・ベーシックです。

アイドリング機能付きの「タクト」税抜き本体価格160,000円と、アイドリング機能なしの「タクト・ベーシック」税抜き本体価格148,000円がありますが、バイク屋さんが私に勧めてくれたのはアイドリングストップ機能なしの「タクト・ベーシック」でした。

バイク屋さんの個人的な見解では、アイドリングストップ機能はどうしても発進時にワンテンポほどスタートが遅れることと、バッテリーが弱ることが多いからだそうです。これはあくまで個人的な見解らしいので、実際にタクトの購入を検討される際は、ご自身の目で判断して下さい。

ホンダ原付スクーター「タクト」テールランプ

ホンダ原付タクトの燃料タンク容量について

タクトの燃料タンクはカタログでは4.5リットルです。実際にガソリンスタンドで給油すると、満タンで4.98リッターの給油が可能なので、事実上は5.0リッターの燃料タンクです。

燃料計は液晶表示になっていて、燃料計のマークが最後の1つだけ点灯している状態だと、燃料残量は約1.49Lになります。

更にその状態で走行を続けてガソリンタンク内のガソリン量が減少すると、マークが点滅するようになります。このマーク点滅状態までガソリンが減ると残り約15キロ程度しか走行できないので、すぐに最寄りのガソリンスタンドで給油する必要があります。

タクト スピードメーター

ホンダタクトのお気に入り機能は時計表示です。

通勤や通学でスクーターに乗っていると、どうしても時刻が気になります。タクトはスピードメーターの液晶部分に時刻表示機能が備わっているので、とても重宝しています。

スピードメーター部分に黒いボタンがあり、それを「ポチッ」と押すとトリップ表示や時刻表示の切り替えが可能になっています。トリップ走行距離のリセットや時刻合わせをする際は、この黒いボタンを約3秒間ほど長押しすれば、トリップ走行距離がゼロにリセットされたり、時刻設定が可能になっています。

ちなみに、タクトに搭載されている時計は、どちらかというと遅れがちな傾向です。感覚的には約1か月で30秒ほど表示される時刻が遅くなるようなので、二ヶ月に一回は時計の時刻を調整することをお勧めします。

タクト 時刻調整の方法

すごく親切設計。オイル交換時期を液晶上で表示してくれます。

タクトは累計走行距離が1000キロに達した時点で「OIL CHANGE」と液晶にマークが表示されます。これはエンジンオイル交換時期の目安を知らせてくれる親切機能です。新車のタクトを購入した際は、最初のエンジンオイル交換だけは1000キロと短めの距離で設定されているので、エンジンのメンテナンスを怠りがちな初心者ライダーにも好評の機能です。

初回1000キロ走行時のオイル交換以降は、6000キロ走行ごとにオイル交換を促すサインを表示してくれます。ですので、エンジンオイルのメンテナンスに関しても、日常的に走行距離を気にする必要がないのでとても便利だと感じています。

タクト エンジンオイル交換時期表示

購入者から不評な点は、メットインのサイズだけかな。

タクト・ベーシックの場合は車高が若干低く設定されているので、メットインの容量が約19リットルとフルフェイスヘルメットが入らない大きさになっています。ジェットヘルメットでも大きめのサイズだと収納ギリギリかも知れません。半キャップは余裕で収納可能ですが、フルフェイスヘルメットを収容できない点だけが、ちょっと微妙ですね。

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