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原付スクーターの加速や最高速度の簡単な改善方法

改善方法

スクーター

気軽に乗れて自転車よりも圧倒的に行動範囲が広がる乗り物として、原付スクーターがあります。新車価格では安くて14万円前後、一般的な車種だと18万円程度です。通勤や通学の足として利用する方が多いと思いますが、走行距離が2万~4万キロに達する頃には最高速度も徐々に低下してきます。この記事では意外と知られていない、「古くなった原付スクーターの加速と最高速度を、安価で簡単に引き上げる方法」をお伝えしたいと思います。

原付スクーターは、ちょっとした不具合で性能が低下する乗り物です

原付スクーターのエンジン燃焼室の容積は49ccしかなく、馬力は約4馬力程度です。つまり自動車や大型バイクと比べると、とても非力な乗り物です。つまり、些細な不具合や状況の変化で、加速性能と最高速度に影響が出やすい乗り物だと認識する必要があります。この点を踏まえた上で、現在利用中の原付スクーターの「パワー不足」「最高速度に対する不満」「加速の悪さ」の原因を考えたいと思います。

そして、不満に感じているスクーターの不調要因の種類によっては、エンジンのオーバーホールなど高価なメンテナンス無しに安価で簡単に現在利用中のスクーターの性能を高める方法がありますので、その方法をご紹介します。

原付スクーターは繊細な乗り物

原付スクーターの最高速度や加速が悪くなる主な要因

①搭乗者の体重が3桁キログラムに達している。重量オーバー(笑)。
②タイヤの空気圧が極端に低下している。
③駆動系部品の摩耗で性能が低下している。
④排気系に問題が生じている。(マフラーの詰まり)
⑤エンジンに問題が生じている。(シリンダーとピストン関連)

原付スクーターは定期的に駆動系部品の交換を必要とする乗り物です。ウエイトローラー、プーリー、Vベルト、クラッチシューは一定の走行距離を走ると交換が必要です。しかし、クラッチシューに問題が発生することは殆どなく、交換が必要となる駆動系部品はウエイトローラー、プーリー、Vベルトの3点だと思ってください。

原付スクーターの加速や最高速度に影響する部品

駆動系部品の摩耗 走行距離2万キロごとに交換が必要

駆動系部品のプーリーとVベルトは数ミリの摩耗でも、最高速度に大きな影響を与えます。新車購入時には最高速度が55キロ~60キロだった原付スクーターが40キロ~45キロ程度のスピードしか出なくなった場合は、大抵の場合はこのプーリーに刻まれた溝とVベルトの摩耗が原因です。プーリー(税抜き価格約6750円)とVベルト(税抜き価格約2800円)は安いセット品で7000円程度から販売されています。純正部品でも13000円前後なので、工賃込みで17000円位で交換が可能な部品です。

最高速度に問題が無く、加速に時間がかかる場合はウエイトローラーの扁平摩耗が原因です。ウエイトローラーの値段は700円~1800円程度ですが、素人が自分で取り換えるのはちょっと大変ですので、全国チェーンのバイク用品店「2りんかん(2輪館)」店内で部品を購入して取り付けて貰うのが良いでしょう。

2輪館は「店内で購入した部品の取り付け工賃」が明朗会計となっていますので、原付スクーターの前輪タイヤ交換で1万円を請求されるようなことはありません。個人運営のバイクショップは一見さんに対して、工賃を過剰に請求するお店があるので注意が必要です。その点でバイク用品店2輪館は誰にでも公平・平等な工賃を明確に提示されますので安心してバイクのメンテナンスをお任せすることが出来るのです。尚、二輪館では下記のように工賃が明確に設定されており、安心してバイクのメンテナンス費用を計算することができます。

2輪館 駆動系工賃表

ちなみに、実際に私が二輪館にてウェイトローラーとプーリーとVベルトを購入・交換した際は、駆動系パーツ交換工賃として3500円(税抜き価格)で収まりました。つまり、プーリーを交換する場合は、大抵はウェイトローラーとVベルトも同時交換するのが普通なのですが、それら全てを同時に交換したほうが駆動系パーツ交換工賃として一括処理されるのでお得になるということです。

エンジンやシリンダーに問題が生じているケース

走行距離が約3万キロ前後に達する頃には、エンジンのピストン周りに問題を抱えるケースが多くなります。シリンダーヘッドに傷が付いたり、ガスケットが古くなって燃焼室のガス圧が低下したりと、日常の運転でも明らかに最高速度が落ちたと実感できる不具合です。

この頃になると、「もう古くなったから新車に買い替えようかな?」と考える人も居られると思います。バイクのエンジン修理の場合、問題個所を特定するためにはエンジンのオーバーホールが必要です。しかし、エンジンは解体するだけでも工賃を3万円以上も請求されてしまいます。そして、もし不具合が見つからなくてもその工賃は必要となりますし、シリンダーヘッド周辺の部品を交換するとなると、更に部品代が数万円ほど発生します。

駆動系部品(ウェイトローラー・プーリー・Vベルト)に問題がなく、最高速度が35キロ~45キロし
か出ない場合は、ピストン内部の傷やシリンダーヘッドからガス圧が抜けていることが原因です。白煙を出しながら走っているスクーターは、ほぼ間違いなくシリンダーヘッドからオイルが漏れていたり、混合気のガス圧が抜けています。

オートバイ用品専門店二輪館

自分でエンジンの調子を簡単に診断する方法

原付スクーターのスタンドを立てた状態でエンジンを始動して、アクセルを回します。そしてマフラーの排気部分に手をかざすと、正常なエンジンの場合は手をかざしていられないくらいに排気が熱いのですが、エンジンの回転数が伸び悩んでいる場合は、割と我慢できる程度の熱しか感じません。このチェック方法で、エンジンの回転数(エンジンのパワー)を大まかに把握できます。

また、キックペダルを手で押し下げると、正常な場合は強烈な反発力により手が押し戻されてしまいます(強い抵抗を感じる)。しかし、ガス圧が抜けているエンジンの場合は素手でもキックペダルが下に押し込めてしまうのです。新車のスクーターのキックペダルは非常に反発力が強く、手で押し込むのはかなり大変です。

これら2つのチェック方法を実行してどちらか一つが該当する場合は、エンジンやシリンダー周辺に問題を抱えている証拠です。近所のスーパーに買い物に行く程度は問題なくても、「長距離を乗るには厳しいかな」と感じている場合は、これからお伝えする方法で劇的に愛車のパフォーマンスを改善することが可能なのです(・∀・) それはエンジンプラグ交換なのですが、ちょっと特殊なプラグに交換するだけで簡単に圧縮比をアップさせて加速と最高速度の改善が出来るのです。

エンジンの簡単なチェック方法

プラグ交換で圧縮比のUP

原付スクーターのエンジン燃焼室の容積は49CCです。タバコ一箱の容積は高さ10センチ×横幅5センチ×奥行き2センチ=100CCありますので、それの半分ということです。つまり49CCという容積はとても小さいということが分かります。原付スクーター購入時から搭載されているノーマルプラグを数ミリほど長いプラグ(ハイパワープラグ)に交換することによって、プラグ交換だけでエンジンのパワーアップが可能となります。

長いプラグをエンジンの混合気燃焼室に数ミリほど突き出して燃焼室内の容積を小さくするということは、「エンジン燃焼室の断面積×数ミリ=燃焼室の容積減少」となります。ガソリンと空気の混合気がエンジン内部の燃焼室で爆発してシリンダーを動かしますが、圧縮比が高ければ高いほど得られるパワーは大きくなるのです。

圧縮比を他の例で説明すると、花火の火薬と爆竹の関係が圧縮比の具体例として分かりやすいと思います。花火を分解して中の火薬だけを地面の上に置いて火を点けても、音もなく「ボワッ」と燃えるだけですが、少量の火薬を圧縮して密閉した小さな筒の中で点火すると、「バン」という大きな音と共に強烈な爆発をします。つまり火薬やガソリン混合気の燃焼は、密閉した容器の中で高い圧縮比で燃焼させればさせるほど「火薬やガソリン混合器の燃焼によって生じた膨張した空気」が外に広がろうとするする力が強くなり、大きな爆発エネルギーを得ることが可能になるのです。

ハイパワープラグ取り付け時の注意点

実際に私が二輪館で購入したプラグは「オートボーイ AUTO BOY ハイパワープラグ SP010(3150円)」で、取り付け工賃は700円でした。ハイパワープラグは原付の車種によって使えるプラグが違うため、バイクショップで相談することをお勧めします。

Amazon APIのアクセスキーもしくはシークレットキーもしくはトラッキングIDが設定されていません。「Cocoon設定」の「API」タブから入力してください。

ハイパワープラグとは要は通常よりも長いプラグのことですが、取り付け時にはワッシャー(座金)数枚を挟んでプラグ先端部分のエンジン内部に飛び出る長さを調整します。エンジンに適した長さのプラグを利用しないとプラグ先端部分がシリンダーヘッド上部に接触してエンジン故障の原因となってしまいます。それを避けるためには、ワッシャーを数枚ほど挟み込み形でシリンダーとエンジンプラグが接触していない事を確認しながらプラグの取り付け作業を進めますが、これはデリケートな作業なので素直にバイクメンテナンスのプロにお任せするのが良いかと思います。

原付スクーターにハイパワープラグを取り付ける

まとめ

原付スクーターは非力なエンジンを搭載した繊細な乗り物です。ちょっとした部品の摩耗で加速や最高速度に影響がでますが、今回の記事ではその「ちょっとした部品のサイズを変更」することによって劇的に加速と最高速度の改善ができる方法を記事にしました。私が6年間ほど愛用していたスズキのレッツⅡ(2ストエンジン)は最高速度が平坦道路でも40キロが限界だったのですが、このハイパワープラグに交換することによって最高速度50キロまで復活させることに成功しました。

原付スクーターの場合、駆動系部品の交換までは維持メンテナンス費用として許容範囲と認識している方が多いと思います。しかし、3万円以上のコストを支払ってまでエンジンの整備を考える人は少ないのではないでしょうか? 総コスト4000円以下で加速と最高速度の改善を試みる方法として、ハイパワープラグへの交換を検討してみる価値はあると思います。

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